パンチャカルマは、アーユルヴェーダを代表する伝統的な浄化療法として知られています。
近年では、「デトックス」や「体内の毒素を排出する療法」と紹介されることも多くなりました。
もちろん、それもパンチャカルマが持つ大切な役割の一つです。
しかし、本来のパンチャカルマが目指しているものは、単なる浄化ではありません。
アーユルヴェーダでは、人は本来、自ら心身のバランスを整え、健康を維持する力を備えていると考えます。
パンチャカルマとは、その力を妨げているものを少しずつ取り除き、本来備わっている生命力や自然治癒力が十分に発揮できる状態へ導くためのプロセスです。
だから私たちは、パンチャカルマを「身体を浄化する施術」ではなく、
人生を整えるための第一歩
として捉えています。
パンチャカルマには、「全員が同じ施術を受ける決まったコース」はありません。
まず初日に、アーユルヴェーダ医師が体質(ドーシャ)だけでなく、
などを総合的に診察します。
その診察結果をもとに、一人ひとりに最適な施術内容や順序を組み立てていきます。
そのため、同じ21日間コースに参加されても、施術内容や回数が異なることがあります。
それこそが、本来のアーユルヴェーダです。
同じ病名ではなく、一人の人間全体を診る。
それが、数千年にわたり受け継がれてきたアーユルヴェーダ医学の考え方です。
近年では、パンチャカルマが「究極のデトックス」として紹介されることがあります。
しかし、アーユルヴェーダでは、身体が十分に整っていない状態で強い浄化を行うことは勧められていません。
まず身体を養い、
十分に準備を整え、
その人に合った方法で少しずつ浄化を行う。
だからこそ、施術だけではなく、
浄化と栄養は、決して別々のものではありません。
身体を養いながら不要なものを手放していく。
その調和こそが、本来のパンチャカルマの考え方です。
RISHIKESH YOGASHALAでは、パンチャカルマを「受けるだけ」で終わらせません。
アーユルヴェーダ医師による講義では、
なぜその施術を行うのか。
なぜその食事が必要なのか。
なぜ休息が治療の一部なのか。
その背景にあるアーユルヴェーダ医学を学びます。
さらに、サティヤプレーマによるサットサンガでは、
ヨガ哲学を通して、
について対話を重ねていきます。
医学と哲学。
身体と心。
その両方を学ぶこと。
それが、RISHIKESH YOGASHALAが大切にしているホリスティック・アーユルヴェーダです。
医師の診察に基づき、体質や症状に合わせて施術を組み合わせます。
薬草オイルを用いた全身トリートメント。
血液やリンパの循環を促し、心身を深いリラクゼーションへ導きます。
身体を温めながら発汗を促し、老廃物の排出を助けます。
薬用ギーなどを段階的に摂取し、身体の内側から浄化の準備を行います。
カファ(Kapha)のバランスを整えるための代表的な浄化療法です。
医師の診察と管理のもと、必要な方にのみ行われます。
ピッタ(Pitta)のバランスを整え、肝臓や消化器系の浄化を目的とした療法です。
薬草オイルや薬草液を用いてヴァータ(Vata)のバランスを整える、アーユルヴェーダで最も重要な療法の一つです。
薬草を包んだ温かいボールで身体を温めながら施術を行います。
筋肉や関節の緊張を和らげ、巡りを促します。
薬用オイルを鼻から取り入れる療法です。
頭部や鼻、喉のバランスを整えます。
深いリラクゼーションを促し、心身を穏やかな状態へ導きます。
睡眠の質やストレス、心の緊張が気になる方にも広く知られている代表的なアーユルヴェーダ療法です。
当校では、
それぞれのプログラムをご用意しています。
しかし、同じコースであっても、
によって施術内容は変わります。
これは「決められたメニュー」ではなく、
医師が毎日身体と対話しながら進めていく医療だからです。
私たちは、パンチャカルマを受けること自体をゴールとは考えていません。
身体を整え、心を休め、ヨガを実践し、医学を学び、哲学に触れ、日本へ帰った後も続くセルフケアを身につける。
その積み重ねが、人生そのものを少しずつ整えていくと考えています。
パンチャカルマとは、不要なものを取り除くためだけの療法ではありません。
本来の自分らしさと、健やかな暮らしを取り戻すための智慧。
RISHIKESH YOGASHALAでは、その智慧を本場リシケシの環境の中で、一人ひとりに寄り添いながら丁寧にお伝えしています。