アーユルヴェーダを学び始めると、最初に出会うのが、
ワータ。
ピッタ。
カファ。
という三つの言葉です。
最近ではインターネットや書籍でも、「あなたは何タイプ?」という特集を見かけるようになりました。
もちろん、自分の体質を知ることは大切です。
しかし、本来のアーユルヴェーダは、人を三つのタイプに分類するための学問ではありません。
ワータ・ピッタ・カファとは、生命を支える三つの働きを表しています。
ワータは、「動き」の力。
呼吸。
神経。
循環。
思考。
身体のあらゆる動きを支えています。
ピッタは、「変化」の力。
消化。
代謝。
理解。
判断。
食べたものを栄養へ変え、経験を学びへ変える働きでもあります。
そしてカファは、「支える」力。
骨格。
筋肉。
潤い。
安定。
愛情。
生命を育み、守る土台となるエネルギーです。
私たちは、この三つをすべて持っています。
違うのは、その割合です。
だから、「私はワータだから」「私はカファだから」と決めつける必要はありません。
むしろ、その時々の季節や年齢、生活習慣によっても、心身の状態は絶えず変化しています。
だからアーユルヴェーダは、ラベルを貼ることよりも、
「今の自分は、どのような状態だろう。」
という問いを大切にします。
昨日まで元気だった人が、今日は疲れていることもあります。
若い頃はピッタが強かった人も、年齢を重ねるにつれてワータが優勢になることもあります。
人生そのものが、変化の連続だからです。
本当の目的は、自分を分類することではありません。
自分という生命を理解し、その変化と上手につきあっていくことです。
アーユルヴェーダは、「あなたは○○タイプだからこう生きなさい」と決めつける学問ではありません。
一人ひとり異なる生命の個性を尊重し、その人が本来の調和を取り戻せるよう導く智慧です。
だからこそ、体質を知ることはゴールではなく、生命との対話の始まりなのです。
しかし、ここで一つ疑問が生まれます。
同じ体質の人でも、健康な人と不調を抱える人がいるのは、なぜでしょうか。
アーユルヴェーダは、その答えを「アグニ」という考え方に見いだしています。
次回は、生命の中心にある「火」の智慧について、一緒に学んでいきましょう。
RISHIKESH YOGASHALA
Yoga Wisdom
サティヤプレーマ
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