魂の原型と契約シリーズ⑯ 強制的に立ち止まるという学び


前回の記事では、

2019年にインドで起きた大きな出来事についてお話ししました。

 

私は警察に保護され、

着の身着のまま日本へ帰国しました。

 

それまでの人生を振り返っても、

大きな転機の一つだったと思います。

 

けれど人生は、

さらに予想もしない方向へ進んでいきます。

 

2020年。

 

世界中が経験した出来事です。

新型コロナウイルスによるパンデミック。

 

国境が閉ざされました。

 

飛行機が飛ばなくなりました。

 

世界中の人々が移動できなくなりました。

 

当然、私もインドへ行くことができなくなりました。

 

それまで私は、

毎年インドへ通う生活を続けていました。

 

インドと日本で養成講座を開催し、

学び、

生徒さんを連れて行き、

日本とインドを行き来することが当たり前になっていました。

 

それが突然止まったのです。

夫とも会えません。

インドにも行けません。

先の予定も見えません。

 

けれど不思議なことに、

私はそれを不幸だとは感じませんでした。

 

むしろ、

どこかでホッとしている自分がいました。

 

ずっと走り続けてきたからです。

 

気が付けば、

私は長い間、

何かを支え続けていました。

 

誰かのために動き続けていました。

責任を背負い続けていました。

 

けれどコロナは、

そんな私を強制的に立ち止まらせました。

 

最初は戸惑いました。

 

予定がなくなる。

未来が見えなくなる。

収入も不安定になる。

 

世の中全体が混乱していました。

 

それでも時間が経つにつれ、

私は少しずつ静けさを取り戻していきます。

 

そして改めて気づき始めました。

 

私はずっと外側ばかり見ていたのではないだろうか。

 

誰かを支えること。

誰かを助けること。

誰かのために働くこと。

 

それらはもちろん大切です。

 

けれど私は、

自分自身を十分に労わっていただろうか。

 

自分自身の声を聞いていただろうか。

 

そんな問いが生まれてきました。

 

もちろんコロナ禍の中でも、

養成講座は続いていました。

 

形は変わりました。

オンラインです。

 

日本とインドをオンラインで繋ぎながら、

講座を継続していきました。

 

世界は止まっているように見えました。

けれど学びは止まりませんでした。

 

人との繋がりも消えませんでした。

 

そして私たち夫婦も、

距離を置きながら、

それぞれの人生を生きていました。

 

今振り返ると、

あの数年間は空白期間ではありませんでした。

 

むしろ人生の整理期間だったように思います。

 

走り続けてきた人生に、

初めて与えられた静寂。

 

そして、

 

本当に大切なものを見つめ直す時間。

魂が呼吸を整えるために必要だった時間。

 

そんな気がしています。

けれど人生は再び動き始めます。

 

コロナが明け、

私は再びインドへ向かうことになります。

 

そして夫との関係も、

新たな局面を迎えることになるのです。

 

次回は、コロナ明けの再会と、再び始まった挑戦についてお話ししたいと思います。

 

RISHIKESH YOGASHALA

Yoga Wisdom

サティヤプレーマ