前回の記事では、
2017年に夫をインドへ送り、
距離を置くことを決断したことについてお話ししました。
けれど、その決断によって私たちの縁が終わったわけではありません。
むしろ現実はもっと複雑でした。
翌年には再びインドで共に養成講座を行っています。
日本とインド。
離れて暮らしながらも、
私たちは完全に関係を断つことはありませんでした。
もちろん以前とは違います。
生活を共にする時間は減りました。
けれどヨガを伝えるという共通の目的は残っていました。
私は相変わらず毎年インドへ通い続けていました。
養成講座も続いていました。
生徒さんたちも増えていました。
一方で、
夫の問題が完全に解決したわけではありませんでした。
距離を置いても、
時間が経っても、
根本的な課題は残り続けていました。
そして2019年。
ついに大きな出来事が起きます。
それは日本ではなく、
インドでの出来事でした。
詳細はここでは控えますが、
私は現地で警察に保護されることになります。
そして彼は拘留されました。
今振り返っても、
人生の中で忘れることのできない出来事です。
異国の地。
言葉も法律も文化も違う場所。
その中で私は突然一人になりました。
気が付けば、
私は着の身着のまま帰国することになります。
荷物を整理する時間もありませんでした。
今後の予定を考える余裕もありませんでした。
ただ帰るしかありませんでした。
帰国の飛行機の中で、
私は何を考えていたのだろう。
正直、あまり覚えていません。
それほど疲れ切っていました。
怒りでもありません。
絶望でもありません。
ただ、
深い疲労感だけがありました。
それまで何年もの間、
私は走り続けていました。
支えようとしていました。
守ろうとしていました。
何とかしようとしていました。
けれど、
人生は再び私に問いかけていました。
本当にあなたが背負うべきものは何ですか。
本当にあなたにできることは何ですか。
そして、
本当に手放すべきものは何ですか。
そんな問いを突き付けられているようでした。
そして、その数か月後。
世界は誰も予想しなかった出来事を迎えます。
コロナです。
国境が閉ざされます。
世界中の人々が立ち止まります。
そして私たち夫婦もまた、
再び長い沈黙の時間へ入っていくことになるのです。
次回は、コロナによって訪れた数年間の静寂と、その時間が私にもたらした変化についてお話ししたいと思います。
RISHIKESH YOGASHALA
Yoga Wisdom
サティヤプレーマ
