魂の原型と契約シリーズ⑮ それでも終わらなかった縁


前回の記事では、

2017年に夫をインドへ送り、

距離を置くことを決断したことについてお話ししました。

 

けれど、その決断によって私たちの縁が終わったわけではありません。

 

むしろ現実はもっと複雑でした。

 

翌年には再びインドで共に養成講座を行っています。

 

日本とインド。

 

離れて暮らしながらも、

私たちは完全に関係を断つことはありませんでした。

 

もちろん以前とは違います。

生活を共にする時間は減りました。

 

けれどヨガを伝えるという共通の目的は残っていました。

 

私は相変わらず毎年インドへ通い続けていました。

養成講座も続いていました。

生徒さんたちも増えていました。

 

一方で、

夫の問題が完全に解決したわけではありませんでした。

 

距離を置いても、

時間が経っても、

 

根本的な課題は残り続けていました。

 

そして2019年。

ついに大きな出来事が起きます。

 

それは日本ではなく、

インドでの出来事でした。

 

詳細はここでは控えますが、

私は現地で警察に保護されることになります。

 

そして彼は拘留されました。

 

今振り返っても、

人生の中で忘れることのできない出来事です。

 

異国の地。

言葉も法律も文化も違う場所。

 

その中で私は突然一人になりました。

 

気が付けば、

私は着の身着のまま帰国することになります。

 

荷物を整理する時間もありませんでした。

今後の予定を考える余裕もありませんでした。

 

ただ帰るしかありませんでした。

 

帰国の飛行機の中で、

私は何を考えていたのだろう。

 

正直、あまり覚えていません。

それほど疲れ切っていました。

 

怒りでもありません。

絶望でもありません。

 

ただ、

深い疲労感だけがありました。

 

それまで何年もの間、

私は走り続けていました。

 

支えようとしていました。

 

守ろうとしていました。

 

何とかしようとしていました。

 

けれど、

人生は再び私に問いかけていました。

 

本当にあなたが背負うべきものは何ですか。

本当にあなたにできることは何ですか。

 

そして、

本当に手放すべきものは何ですか。

 

そんな問いを突き付けられているようでした。

 

そして、その数か月後。

世界は誰も予想しなかった出来事を迎えます。

 

コロナです。

国境が閉ざされます。

 

世界中の人々が立ち止まります。

 

そして私たち夫婦もまた、

再び長い沈黙の時間へ入っていくことになるのです。

 

次回は、コロナによって訪れた数年間の静寂と、その時間が私にもたらした変化についてお話ししたいと思います。

 

 

RISHIKESH YOGASHALA

Yoga Wisdom

 

サティヤプレーマ