人は時々、
「強くならなければ」
と思いすぎてしまいます。
弱音を吐かない。
迷いを見せない。
人に頼らない。
ちゃんとしなければ。
頑張らなければ。
そうやって、
無意識に力を入れ続けてしまう。
でも人生の中には、
どうしても、
立ち止まらざるを得ない時期があります。
身体が動かなくなる時。
涙が止まらない時。
もう頑張れないと、
心が静かに訴えている時。
そんな時、
多くの人は、
「こんな自分では駄目だ」
と思ってしまいます。
けれどヨガでは、
“今の自分を正しく観ること”
を、
とても大切にします。
無理に元気なふりをしない。
無理に前向きになろうとしない。
本当は苦しいのに、
「大丈夫です」
と言い続けない。
それは、
弱さではありません。
むしろ、
現実から逃げずに、
自分を見つめる強さです。
ヨガ哲学には、
「サティヤ(真実)」
という教えがあります。
真実に生きる。
それは、
他人に嘘をつかないことだけではありません。
自分自身に対して、
誤魔化さないことでもあります。
疲れているなら、
疲れていると認める。
悲しいなら、
悲しいと感じる。
限界なら、
限界を受け入れる。
本当の回復は、
そこから始まっていきます。
現代は、
「ポジティブであること」
が、
良いことのように語られやすい時代です。
でも、
どれだけ美しい言葉を並べても、
神経が緊張したままでは、
人は安心できません。
だからヨガは、
まず呼吸を整える。
身体を緩める。
安心できる感覚を取り戻す。
そこを大切にします。
人は、
安心できた時に初めて、
本当の意味で変わり始めるからです。
本当に強い人とは、
何も感じなくなる人ではありません。
弱さを否定せず、
痛みを無かったことにせず、
それでも、
少しずつ前へ進める人。
ヨガの実践とは、
そういう静かな強さを、
育てていく道なのかもしれません。
RISHIKESH YOGASHALA
Yoga Wisdom
サティヤプレーマ
