ヨガ哲学と女性の成熟③ 「私は誰か」ではなく、「私は何をしている人か」で生きていませんか ― 役割を超えた本来の自分を思い出すという智慧 ―


女性は、一生の中で本当に多くの役割を生きています。

 

幼い頃は娘として。

やがて社会へ出て働く人として。

結婚すれば妻として。

子どもが生まれれば母として。

孫が生まれれば祖母として。

 

さらに親が年齢を重ねれば、介護を担う立場になることもあります。

一つの人生の中で、これほど多くの役割を経験する人は少ないのかもしれません。

 

その一つひとつは、とても尊いものです。

 

誰かを支え、

誰かを育て、

誰かを愛しながら生きること。

 

それは女性の人生を豊かに彩る、大切な時間です。

けれど、その一方で、こんな声を耳にすることがあります。

 

「子育てが終わって、何をしたらいいのか分からなくなりました。」

「仕事を辞めたら、自分が空っぽになった気がします。」

「家族のために生きてきたので、自分のことが分からなくなりました。」

 

それは決して特別なことではありません。

むしろ、とても自然なことなのです。

 

長い年月をかけて、役割に誠実に向き合ってきたからこそ、その役割が変わる時、大きな戸惑いが生まれます。

ヨガ哲学は、その戸惑いを否定しません。

 

そして、こんな問いを私たちに投げかけます。

 

「その役割がなくなった時、あなたは誰ですか。」

 

少しドキッとする問いかもしれません。

けれど、この問いは人生後半だからこそ、静かに心へ届きます。

 

ヴェーダーンタでは、人の本質をアートマンと呼びます。

アートマンは、年齢にも肩書きにも左右されません。

 

母であることも。

妻であることも。

仕事をしていることも。

 

人生の大切な経験ではありますが、それが本来の自己ではないと説いています。

 

だから、役割が変わることは、自分を失うことではありません。

むしろ、役割の奥にあった本来の自分に出会う機会なのです。

 

人生の前半は、多くの女性が「誰かのために生きる時間」なのかもしれません。

それは、とても尊い時間です。

 

しかし人生の後半には、

 

「私は、本当はどう生きたいのだろう。」

 

という新しい問いが訪れます。

 

その問いは、わがままではありません。

自分勝手でもありません。

長い年月をかけて役割を果たしてきたからこそ、人生がそっと与えてくれる、新しい学びなのです。

 

ヨガ哲学は、新しい自分を探しなさいとは教えません。

 

本来の自分を思い出しなさい。

 

そう静かに語りかけます。

 

役割を手放すことは、人生を失うことではありません。

役割の奥にある、本来の自分へ少しずつ還っていくこと。

 

それが、女性の成熟という旅なのではないでしょうか。

 

 

RISHIKESH YOGASHALA
Yoga Wisdom

 

サティヤプレーマ


ヨガの智慧を、もっと深く学びたい方へ

 

RISHIKESH YOGASHALAでは、Yoga Wisdomでお伝えしているヨガ哲学や瞑想、呼吸法、アーユルヴェーダなどを、インド・リシケシをはじめ、日本各地の講座でも体系的に学ぶことができます。

 

記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ各コースもご覧ください。

 

 

▶ インドヨガ留学 RYT200コース

▶ インドヨガ留学 RYT500コース

 

▶ アーユルヴェーダコース

 

▶ ニュージーランドホームステイ RYT200コース

 

▶ 奄美大島ホリスティックヨガ RYT200コース

 

▶ 東京校 RYT200コース

▶ 東京校 RYT500コース

 

▶ ピラティス指導者養成コース 

 

▶ 継続教育講座(YACEP)